サラシ包帯は、O脚も劇的によくする
変形性ひざ関節症の人に、O脚が圧倒的に多いのです。O脚は、体の重心がひざの内側に片寄り、そこへかかとからの突上げと体重とが衝突を繰り返し、骨の変形と共に益々O脚が進みます。O脚が進むと痛みだけでなく、歩く姿がとても不格好に見え、姿勢も悪くなり、腰痛や肩こりも起こしてしまいます。
5年、10年と固定をしない間違った治療を長年続け、こじらせてきた人たちばかりです。
痛みは3週間で半分治り、残りの半分は1年位を要する人たちです。そんな人たちこそ、サラシ包帯で固定すると、O脚が劇的によくなり、ひざもきれいに伸びてきます。ひざが伸びると背の高さも戻り、姿勢や歩き方も良くなるので、皆な元気を取り戻します。
そのような人たちに出会う度に、今でも人間に元々備わっている自然治癒力(自己治癒力)のすごさに改めて驚かされ、感動してしまいます。そして、厳粛な気持ち、初心の精神で「固定で治す」という治療の原点にいつも戻されてしまうのです。サラシ包帯療法は、ひざの痛みと共にO脚も治ってくるのですから、勇気をもって巻くべきなのです。
O脚をより早く改善するには、サラシ包帯と共に次の2つを加えて下さい。
①O脚の原因となる、「ねじれ歩行」を防ぐことです。外反母趾や浮き指があると、歩く時、足先が外方向へ必要以上に流れてしまう「ねじれ歩行」をしています。これを防ぐため、専用テーピング靴下(3本指タイプ)を履き、足裏のバランスを整えます。足裏のバランスが整うと、踏ん張る力がつき、自然と正しい歩行が促されます。
②「ひざしめ屈伸運動」で、O脚の改善を助けます。ひざをくっつけたまま、屈伸運動を2~3分行う方法です。立っている時は両ひざが開いても、ひざを曲げると両ひざはつきます。このついた状態のままひざを伸ばす、このくり返しを朝、晩2回、歯をみがく時などに行うと無理なくできます。これにより、ひざをしめる筋肉が強化され、バランス良く自然と締まってきます。
ひざ締め屈伸運動 :O脚を改善する運動
開いたひざを締めるための内側の筋肉を鍛えて、O脚を改善するストレッチ運動。このとき、お尻を突き出さないように、上半身は真っ直ぐ起こしたまま腰を落とします。
このときも、上半身は真っ直ぐ起こしたまま伸ばします。
専用小尻ベルトを着用して行うのも効果があります。
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。
新着情報
- 2015.4.15
- ひざの痛み専門サイトが公開されました