ひざの痛みの治し方


ひざ治療の誤った先入観を正して、
確実に治す(ひざの痛み川柳)


1.「湿布より効果100倍、固定保持」

「腫れる」「水が溜まる」「変形がひどい」など、どんなひざの痛みであっても、サラシ包帯固定の方が湿布するよりも炎症を抑える効果があり、最終的には100倍もの効果があると言っているのです。
ひざの痛みに対して、すぐ湿布をイメージするような誤った先入観を正しましょう。これはとても浅い考えであり、「ひざの痛みには○○湿布」といった企業の宣伝力の方が大衆に広く浸透し過ぎた結果なのです。
湿布をすべて否定するのではなく、原因となる重力の負担度(破壊力)より安静度(治癒力)が上回るサラシ包帯固定をしっかりとした上で、湿布をするという考え方を身に付けることが必要です。冷湿布は患部を冷やし、炎症を最小限に食い止める作用がありますが、冷湿布は一時的な効果として用いる場合や新鮮な軽いケガの場合だけ用いるべきです。
この一時的な効果をもって、変形性ひざ関節症や慢性痛、ひどい痛みが治ると錯覚してはならないのです。慢性的な痛みに対し、「湿布で治す」という考えは誤りです。なぜなら、たとえ高価な湿布を何十枚、何百枚と貼り替えたとしても完全に治ることはなく、むしろより悪化させてしまうという長年の事実がそれを物語っています。
逆に、湿布を一枚も貼らなくても、「サラシ包帯固定をするだけで98%治る!」という長年の実績があります。
それを裏付ける例として、ひどい捻挫や肉離れのような筋肉損傷、靭帯の損傷や断裂、また骨折などでギプス固定をする時、湿布など全くしなくても、患部の安静固定だけで十分治っているのです。 湿布はあくまでも、補助的な手段として使用すべきであり、湿布が主役になってはいけないのです。
また、温湿布の場合は2時間までが限界であり、それ以上は低温やけどまではいかなくても、細胞を痛めて逆効果となり、治ろうとする働き、自然治癒力(自己治癒力)の働きを弱めてしまったり、また温めることに慣れてしまった結果、夏でも「温めていないと痛くて仕方がない」といった状態に陥ってしまいます。
これを簡単に表現する言葉として、「湿布より効果100倍、固定保持」と言っているのです。

2.「まだ治る 老化と言われ 落ち込むな」

「変形したひざの骨はもう治らない」という誤った先入観を正しましょう。
これは、サラシ包帯固定をしないで治療してきた人たちの言い訳なのです。「変形した骨はもう治らない」と言う誤った説明を聞き、諦め半分、気休め半分、その場だけ楽になるから、患者仲間に会えるからと長く通院している人がなんと多いことでしょうか!非常に残念です。
「老化で変形がひどいから」と言い訳し、「治らなくても当たり前」というような風潮が一般的に浸透し、「治るため」または「治すため」の努力が足りないように思います。高齢であっても、老化で変形がひどくても、痛みはほとんどなくなり、それなりに日常生活に支障がなく過ごすことができ、大半は治ってしまいます。
その裏付けとして、人間が無重力の宇宙空間で長期間生活すると、骨量が大きく減ることは既に知られていることです。無重力中では、骨を支える重力の負担(負荷重)が減ると「破骨細胞」が活性化し、骨の量が減ると言われています。
この原理を応用したのが、「サラシ包帯療法」なのです。これを最も分かり易く理解していただくために、別名「サラシ無重力療法」とも呼んでいます。サラシ包帯固定でひざを無重力の状態に近づけると、変形して余分に出っ張った骨が破骨細胞の働きで溶けたり、吸収されてくるのです。
ここが重要なのですが、皆この部分ができてない、甘い、疎かになっているのです。
また、すり減って足りないところには、「造骨細胞」の働きで新しい骨が補われて、時間経過と共に元の状態に近づき、サラシ包帯で安静固定を続ければ骨は再生されるのです。
この法則を医学的には、「過剰仮骨の吸収と付加骨の添加」と呼んでいるのです。
ですから、固定をしない治療で、「老化だから治らない」「仕方ない」と言われても落ち込まないで下さい。
心に残る励ましの言葉として、「まだ治る 老化と言われ 落ち込むな」と言っているのです。

3.「痛むひざ 薬だけでは 治らない」

ひざが痛むとその不安から、すぐ痛み止めの薬を連想したり、カルシウム剤やサプリメントを考えてしまう、これも誤った先入観の一つであり、浅い考え方を正しましょう。
薬や注射で一時的に痛みを止めたり、ブロックさせてしまうと薬の作用で1週間くらいは痛みを感じなくなりますが、これを良くなった!
治った!と錯覚し、安心してまたひざを一層多く使ってしまい、ぶり返してしまう人が多く見受けられます。これを繰り返しているうちに、次第に変形や老化、摩耗が進行し、いつしか頼りの薬や注射さえ効かなくなり、人によっては一日中痛くて仕方ない、何をしたらいいのか迷い不安で居た堪れない、といった惨めな結果になってから来院してくる患者さんも多くいます。
「痛い!」ということは、ひざを守れという危険信号なのです。同時に、治ろうとする自然治癒(自己治癒力)の働きが起ってくるのです。自分でも無意識のうちに用心したり、かばったり、それなりに気配りもして、治るための手助けをするものなのです。
ですから、痛くても安易に薬で痛みを止めない方が良いのです。その前にやることがあります。それは、「サラシ包帯固定」でひざを保つという根本療法を行うのです。その上での薬や注射、サプリメントであることを知っていただきたいのです。
薬や注射、カルシウム剤、サプリメントはあくまで対処療法であり、一時的なものであって完全に治すことはできないという認識を持たれ、ひざ治療に取り組んでいただきたいのです。たとえ、ひどい変形性ひざ関節症で、ひどい痛みがあっても、そんなに驚くことはないのです。 本書に基づき、正しい知識、深い考えを理解し、重力の負担度(破壊力)より安静度(治癒力)が上回るサラシ包帯固定を行えば、誰でも3週間で半分治り、薬や注射による治療より必ず良い結果がでるのです。
今後の自分の一生を考えた場合、様々な対処療法に頼らず、先のことを計算に入れた「サラシ包帯固定療法(根本療法)」を今、しておかなければならない」ということを深く理解して頂きたいのです。
自分のひざの痛みに対しては、「自分が一番の名医になる」、そして、「自分で治す」という精神が必要だと思います。
このことをまとめて、「痛むひざ 薬だけでは 治らない」と分かり易く簡単に表現しているのです。

4.「熱い風呂 よけい治りを悪くする」

ひざが痛む時は、「お風呂や温泉で温めた方が楽になるので良い」と思い込んでいる先入観を正しましょう。
何回か温めると楽になったからと、温泉に連れていってもらい何度も入ったり出たりを繰り返したら、翌朝余計に腫れたり、痛んだという話をよく聞きます。
確かにお風呂や温泉で温めると痛みは和らぎますが、それは良くなったり、治ったわけではなく、お湯の作用で一時的に神経が麻痺しただけに過ぎないので、これを錯覚してはいけないのです。これは、お酒を飲んだ時にも似たような現象が起り、いずれも翌朝余計に腫れたり、痛んだりします。
「温めて楽になった」「治った」という場合は、炎症がなかったか、または炎症が少なく、軽いもので、何もしなくても時期がくれば自然と痛みが治まる程度の状態だったのです。
この経験や先入観を今も正しいと思い込んでいるので、この先入観を正すことです。温めることがプラスかマイナスかは、翌朝に痛みが増しているかどうかで判断し、増しているようなら逆効果なので、入浴時間をもっと短くしなければなりません。全くだめだというのではなく、短く入れば問題ないといっているのです。
私の経験から言えば、ひざが痛む時、お風呂や温泉で温めすぎるとかえった悪化するので、入浴中はひざをお湯からだしておくか、体を洗う程度の短い時間にしておくことをお勧めします。ひざがズキン、ズキンと痛むのは大なり、小なりの炎症が必ずあり、お風呂や温泉などの湿熱が炎症を拡大させ、細胞組織をより破壊して治りを遅くさせてしまいます。
原因がはっきりしている新鮮な損傷による痛みや腫れ、また火傷のような外から見えるものは、誰でも温めてはいけないと本能で直感的に分かるのですが、変形性ひざ関節症のような原因のはっきりしない痛みの場合は、外からみて分かるような症状が出ないため、安易にお風呂や温泉で温め過ぎてしまい、それが治りを遅らせている場合が多いのです。
また、「温湿布と冷湿布のどちらがよいか?」という質問をよく受けます。温湿布も長期間貼り続けると自覚できない低温火傷を起こし、治りを遅らせるので、せいぜい2時間ぐらいで剥がして下さい。ひざが痛む時は、温めるよりも冷やす、もしくは冷湿布をしていた方が安全です。「温めた方がいいか?」「冷やした方がいいか?」と聞かれた時、私はすかさず「サラシ包帯固定が一番」と言ってしまうのです。答えにはなってませんが、湿布よりしっかりとした固定をすぐに連想したり優先し、そして実行することにより、早く治って頂きたいと願うあまりこのように答えてしまうのです。
これを簡単に表現する言葉として、「熱い風呂 よけい治りを悪くする」と言っているのです。

5.「ひざの水 取れば取るほど 悪くなる」

「ひざの水は悪いもの」「水が溜まったからと言ってすぐに取る」という誤った先入観を正しましょう。
ひざには健康な人であっても水があり、この水は関節液と呼ばれ、なくてはならない重要な役割をしています
その役割とは、次の通りです。
①体重を支えている上の骨と下の骨がひざの関節面で擦れ、摩耗しないように関節の変形や老化を防ぎ、更に長時間の歩行や運動した時に加わる重力の負担に対し、関節腔内の水分を移動させることによって、関節面を潤滑にする機能を果たしている。

②ひざの軟骨には血管が通っていないので、軟骨細胞に栄養分を供給し、造骨細胞の働きを助け、ひざの変形や老化を修復させる機能を果たしている。

水が急に溜まった人は、関節炎を起こした状態なのです。これは、水を多く出すことにより、関節腔内の圧力を高め、上の骨と下の骨とがこれ以上に擦れたり、激突するのを防ぎ、変形や老化を最小限に食い止めようとする一種の防御反応なのです。
ですから、水が溜まったからといって有無も言わず、水を注射器で取ってしまうという考えを正さなければならないのです。水を抜いてしまうと、その度に変形や老化・摩耗が進み、栄養分の供給もストップして、重力の負担が集中するひざの内側の骨が出っ張ったように変形してくるのです。
ですから、水を取ったり、薬で痛みを無理矢理抑えた人ほど変形がひどくなってしまうのです。
水を取ることを繰り返していると、関節の骨がもろくなって、わずかなことでまたすぐ腫れたり、痛んだり、そして昼も夜も痛みに悩まされ、最後には「歩くのが怖い」「ひざが曲がらない」「正座ができない」といったようなひどい結果になってしまう人が多いのです。
ひざに溜まった水は慌てて取らなくても、ちょっと我慢をして、しっかりとサラシ包帯固定をすれば普通は1週間で取れ、どんなにひどいひざの水でも2~3週間位で自然と消えてしまうものなのです。ですから、水は取らない方が賢明で、この方が後遺症を残さず予後も良好なのです。
水が溜まった場合は、サラシ包帯固定が最優先されなければならないので、このことを知らせる分かり易い言葉として、「ひざの水 取れば取るほど 悪くなる」と警告しているのです。


6.「見直そう ひざの痛みは 足にある」

「ひざだけしか診ない治療は、時代遅れと断言したい」。そして、「ひざだけ治療すればいい」という誤った先入観を正しましょう。
変形性ひざ関節症などの場合、X線やMRI、内視鏡など最先端の画像診断を用いて、最新の治療を長期間続けても、治り具合は最終的に民間療法とほとんど差がない、変わらないと言われています。
その裏付として、治らない患者が激増し、何年と長期間治療を続けても、結局「ひざが曲がらない」「正座ができない」という人の多さがその実態です。時には、経験的判断による民間療法の方が有効な場合があるのです。
これは、現代医学が「痛むひざ」に対し、その部分だけを対象とした細かい治療だけで終わってしまい、足裏からひざの痛みを力学的に診断ができないため、サラシ包帯固定に至らず、差が出ないのです。何回もくどく説明しているように、原因のはっきりしないひざの痛みは、外反母趾・浮き指・扁平足で重心がかかとに片寄ってしまい、かかとからの「過剰な衝撃波とねじれ波」が何カ月、何年と繰り返された結果ですから、ひざの治療する時は同じように足裏にも免震処置が必要なのです。
足裏に対する免震処置とは、次の通りです。
①まず、足裏のバランスを整えるテーピングやテーピング機能が編み込んである専用靴下で、踏ん張り力をつけて重心を正常な位置に近づけ、足裏からひざのバランスを整えます。

②次に、人工筋肉素材の専用インソール(靴の中敷き)を入れ、ひざへ伝わる介達外力「過剰な衝撃波とねじれ波」という負担度(破壊力)、つまり有害なストレスを吸収・無害化させることです。免震とは、地震で表現している「縦揺れ(衝撃波)と横揺れ(ねじれ波)」を吸収・無害化することなのです。

つまり、耐震構造設計ミスのひざを、合格のひざへと戻すことであり、その基本になるのが、土台であり基礎となる「足裏の処置」なのです。 最も大切な処置は、外反母趾・浮き指・扁平足をテーピングや専用靴下、専用サポーター、グーパーリハビリ運動などで足裏のバランスを改善し、正しい歩行を促すことです。足裏のバランスを整えると、それに比例してひざや腰のバランスも良くなり、ひざを守る筋肉も発達してきます。ひざと足への処置をすることにより、ほとんどの人が3日目ぐらいから、今までとは違う効果をはっきりと自覚できるようになるのです。 「ひざの痛みは、足裏の異常と一緒に治すという発想が必要だ」というメッセージを伝えるため、「見直そう ひざの痛みは 足にある」といっているのです。

7.「痛むひざ、中途半端は治らない」

「本当は中途半端な治療なのに、それを正しいと思い込んでいる」、この誤った先入観を正しましょう。
 同窓会や老人会、人の集まるところはどこへ行っても、ひざの治療をこじらせて「ひざが痛い・曲がらない・座れない・正坐ができない」という人を必ず見かけ、その都度まるで自分の責任かのように感じて心が痛み落ち込んでしまいます。そのいずれもが、薬・電気・マッサージ・サプリ・サポーターで終わる中途半端な治療でこじらせているからです。こじらせている最大の原因は、一番効果のある「サラシ包帯固定」をしないからなのです。たとえ、固定をしたつもりでも、伸びる包帯で湿布を押さえる程度のものでは固定になっていないのです。サポーターも同じで、保温目的の伸びるものでは重力の負担、つまり体重を支える固定力はほとんどありません。
 これだけ中途半端な治療でこじらせている人たちが多くいるのは、治療する側にも大きな責任がありますが、患者さん自身も「できるだけ楽をして治したい」という気持ちがあり、疑問は感じつつも中途半端な治療に甘んじている場合が多いのです。
ひざの痛みを甘く考えてはいけません。こじらせてしまうと、今後の自分の人生や老後を暗いもの、辛いものにしてしまう以外に、家族や周りの人たちを巻き込むからなのです。「ひざの悪い人は、5.7倍も要介護のリスクが高くなる」と発表されている通りです。
 はっきりとした原因が見当たらず痛くなったら、まず隠れている本当の原因を本書で突き止め、素直な気持ちをもってサラシ包帯で固定をして下さい。中途半端な治療とは、固定をしないで治そうとする治療のことで、負担度(破壊力)より安静度(治癒力)が上回るための固定ができていないということなのです。
サラシ包帯固定で安静度(治癒力)が上回らないと、治ろうとする働きである「自然治癒力(自己治癒力)」が発揮されないのです。サラシを巻くことを想像して、その苦しさや面倒さからためらったり、巻く勇気がない人へ、「サラシ包帯固定の苦しさを上回る効果や価値がある」と伝えたいのです。
 まず、「3週間で半分治った」ということを実感していただくと、その価値感と共に、残りの半分の期間も続けられると思うのです。治療は闘病と考え、サラシ包帯固定を巻く苦しさや面倒くささと闘うことだと思っていただきたいのです。「痛むひざ、中途半端は治らない」、これを心の隅に残していただきたいのです。

8.「インソール、メガネと同じ感覚で」

 ひざの治療だけで終わり、「かかとへの免震処置をしない」治療の誤り、その先入観を正しましょう。
原因のはっきりしないひざの痛みにおいても、痛くなるには原因が必ずあるのですから、なぜ痛くなったのか、その原因を追求することを先に考えるべきなのです。
変形性ひざ関節症をはじめ、原因のはっきりしないひざの痛みのほとんどが、かかとからの突き上げと体重とが、ひざの関節面で衝突を繰り返した結果です。
ひざだけの治療をしても、かかとからの突き上げを止めないのは、治療効果が半減し、また予防にもなりません。痛くなる原因の半分は、足裏のクッション作用の衰え、つまり「免震機能の低下」なのです。ひざ治療に必要不可欠なもうひとつの治療法こそ、人工筋肉素材の専用インソールで、クッション作用の衰えたかかとからひざへ伝わる突き上げ「過剰な衝撃波とねじれ波という介達外力」を吸収・無害化することであり、早く治す秘訣なのです。
 その必要性をメガネや補聴器の例で説明しましょう。例えば、視力が衰えたらメガネやコンタクトを使用して、生活の質(クオリティ)を保ちます。また、聴力が衰えても、補聴器で生活の質(クオリティ)を保ちます。足裏のクッション作用が衰えたら、メガネや補聴器と同じ意味で、インソールでひざや腰・首を守り、生活の質(クオリティ)を保ちます。足裏のクッション作用が衰え、免震機能が低下している現代人には、この足裏への免震処置がひざや腰・首の治療に必要不可欠な時代になったのです。そして、予防医学の分野においても欠くことのできない健康法の一つになったのです。
 注意点として、インソールには免震効果が著しく高いものと、著しく低いものとの差がかなりあるということです。効果が高い治療用のインソールを探すには、人間の足裏の筋肉、特にかかとにある脂肪層のクッション性に近い素材や機能で作られているインソールを探すことが重要です。多くあるインソールの中でも、人工筋肉素材の治療専用「免震インソール」は、かかとから繰り返される突き上げ「過剰な衝撃波とねじれ波」という有害なストレス(破壊力)を極めて高い割合で吸収・無害化するよう設計されています。この治療専用「免震インソール」をメガネや補聴器と同じ感覚で、ひざの治療に取り入れていけば、慢性的な痛みであっても驚異的な良い結果を得られると思います。そして、それは安全本能と共に、「気持ちがいい、楽だ」という感覚が起こるはずです。これを一言で分かりやすく伝えるため、「インソール、メガネと同じ感覚で」と表現しています。

9.「ご安心 太っていても 治るはず」

「太っているから治らない。痩せていれば治る。」という誤った先入観を正しましょう。
太っている人が全員ひざ痛を起こすのではない、いくら太っていても、ひざが痛まない、変形ひざ関節症にならない人の方が多くいます。 逆に、痩せていてもひざが痛くなり、変形性ひざ関節症になる人も大勢います。
ひざが痛くなる原因と、そして治らない原因は、「太っているから」が第一原因ではないのです。治らない原因も、「痩せれば治る」というものでもないのです。
「やせなければ治らない」という言い訳で、「本当の原因を突き止められない」そして、「正しい治療ができない」落度を患者さんの「太っている」という欠点をついて無理矢理納得させ、責任転嫁しているだけのです。
代表的なひざの痛みは、「変形性ひざ関節症」で太っていることと、老化現象が合わさっていると説明されることが多いのですが、実はスポーツをする若い人でも、ひざの内側の痛みと共に「変形性ひざ関節症」は起こっているのです。ただ、呼び名である病名を変えて、若い人の場合は「スポーツ障害」「ひざ関節裂隙痛」と呼んでいるだけなのです。
そして、若くて太っている人にも痩せている人にも同じように発症しています。太っていても痩せていても、若くても中高年でも、この痛みを起こす人たちには共通点が2つあるのです。
1番目が、外反母趾・浮き指・扁平足で重心がかかとへ片寄り、左右差を伴って足裏が不安定になっているため、クッション作用(免震機能)が著しく低下していることです。

2番目が、ひざの歪み(ズレ)、つまり力学的アンバランスとなるO脚や反張ひざ(ひざの反り過ぎ)で、負荷重がひざの内側に集中しているということです。

このような人が日常生活やスポーツの中で、かかとからの突上げと体重とがひざの内側で激突を繰り返し、次第に炎症や骨を変形させていくことが第一原因なのです。ですから、痩せることよりも、もっと効果的な方法が「サラシ包帯固定」なのです。そして、かかとからの突き上げを止める人工筋肉素材の免震インソールを靴の中に入れることなのです。この処置をすれば、たとえ太っていたとしても、痩せている人と同じように治るのです。
「太り過ぎ」「痩せなければ治らない」は、無責任なひどい言葉なのです。これを分かり易く説明するため、「ご安心 太っていても 治るはず」と言っているのです。

10.「痛んだら 自分で治す 心がけ」

ひとつの情報を盲信し、人に頼ってしまう誤った先入観を正しましょう。
今までの古くさい、ありきたりの情報を盲信し、その人に頼りきりになって、「サラシ包帯を巻くかどうか」迷っている人を勇気づける言葉として次のように言っています。
「今までの先入観を捨てまずは実行して見て下さい。」
「3週間は騙されたと思って、また詐欺にかかったと思って巻いて下さい。」
当院に来られる患者さんの多くは、当院に来られるまでに何カ所もの病院を回り、最後に来られるため、半信半疑の反抗的な態度で来院されます。それが、3週間で半分治り、そして、痛みが半減すると、その反抗的だった態度も急変して低姿勢になり、患者さんの気持ちも前向きで明るい表情に変わってくるのが分かります。
こうなると、自分で治そうとする意欲がより強くなり、しっかり巻き続けることができるので、多くの人が自分で治してしまいます。様々な情報に惑わされるのではなく、また、医師が言うことを全部盲信するのではなく、「ひざの痛みは自分で治すという心がけ」が必要であり、「ひざの痛みも自己責任の時代」という認識をもっていただきたいのです。
「自分が一番の名医」、自分で治そうとする気持ちが強ければ、それだけひざへの関心が強まり、隠れている本当の原因を知ろうとしたり、サラシ包帯固定に挑戦してみようという思いが自然と湧き、治癒までの道のりやその期間も見えてくるものです。
「自分のひざの痛みは、自分が一番心配しているはず」です。早く治すためには、何よりも本当の原因を探すことです。答えは本書に書いてある通りであり、そして必ず思い当たるところが多いはずです。
まとめとして、「ひざの痛みを早く治すには自分で治す」という自覚が必要であり、自己管理、自己責任の時代ということを念頭においてもらいたいのです。 これをもっと分かり易く伝えるために表現したのが、「痛んだら 自分で治す 心がけ」という言葉なのです。

11.「継続は 実力となり 名人に」

「サラシ包帯固定を試したけれど、すぐ効果がないので止める」という誤った先入観を正しましょう。
「いろいろな治療法を試したが今ひとつ納得がいかない」「よくならなかったので治そうとする気力もなくなってしまった」という人は、サラシ包帯固定を試すべきです。
今までの治療に納得がいかないという人は、正しい診断と正しい治療「サラシ包帯固定」ができていないことを本能的に感じとった結果なのです。このような場合、たいてい痛むひざだけに目を奪われ、本当の原因を人間の土台となる足裏から力学的に見抜くことができず、苛立っているのです。
原因のはっきりしないひざの痛みは、4章で説明する「8方向の法則(8通りのアンバランス)」に照らし合わせ、どうして痛くなったのか、そのメカニズムを追究しながらもまず、「サラシ包帯固定」を巻き続けてみることです。
原因の追究と巻くことの積み重ねによって、本当の原因が分かりはじめ、巻き方の技術がグーンとレベルアップしてきます。最初は嫌々ながらの努力であっても、毎日続けることによって、本当の原因をはっきりと分かるようになり、サラシ包帯固定の効果も実感でき、それが確信に変わってきます。そして、一旦蓄積された診断力と巻く技術は確信と共に実力として備わり、いつしか「人ととして人を治してあげたい」「知らせたい」「治るための手助けや助言をしたい」という抑えきれない思いが湧いて、それが生きがい、充実、誇りにつながっていくものなのです。
このような人を大勢見てきたので、このような表現ができるのだと思います。
私たち一般人、個人であっても、「正しい診断の元にこそ正しい治療がおこなわれる」という当たり前のことを追究していくのです。
その追究の中に、治そうとする気力や生きがいが復活してくるのです。人は正しい治し方、サラシ包帯固定に慣れてくると、大いに実力を発揮するものなのです。
これを分かりやすくまとめた言葉として、「継続は 実力となり 名人に」と表現し、患者さんを応援しているのです。

このサイトに掲載している情報は、医師の治療を受ける機会を奪うものではありません。
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。
Kasahara

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