なぜ、女性に自律神経失調状態が多いのか?
そのメカニズムとは?
足やひざの痛みで来院してくる患者さんの中に、既に病院で「自律神経失調症」と診断された女性が、男性より圧倒的に多くいます。
■なぜ、女性に自律神経失調症が多いのか、そのメカニズムとは何か?
■なぜ、自律神経失調症を起こす人と起こさない人に分かれるのか?
これを追求することが医療の進歩になり、またこれを追求しないのはどんな説明をしても空論であり、医療の盲点と考えているのです。
足とひざの異常から、「自律神経失調症との関係」を追求する必要があります。前に説明した「変形性膝関節症」が女性に多い理由と同じですが、まだ医学的に説明されていないので、繰り返し説明することでより医療の進歩に役立つと思うのです。
■足の異常とは、外反母趾・浮き指・扁平足などによる足裏の不安定です。
■ひざの異常とは、反張ひざ(ひざの反り過ぎ)・ストレートひざ(ピーンと伸ばしきったひざ)・X脚・O脚などによるひざの不安定です。
いずれも女性に多く見られる異常です。足裏の不安定は、重心がかかとに片寄り、その左右差を伴います。それをひざが補うため、ひざにも反張ひざ・ストレートひざなどゆとりのないひざになります。ゆとりのないひざは、足裏の不安定をひざで吸収できず、上部に伝えてしまいます。特に、足裏の不安定を効率的に首が補うため、頚椎の1番に歪み(ズレ)が起こり、ここへさらに突き上げが繰り返されます。この繰り返しにより、頚椎1番と頭蓋骨の接続部に重力の負担が集中し、次第に炎症・変形・骨棘・微細な疲労骨折が起こって、この部分の筋肉が硬直し、最初に首コリ症状が起こります。
このように首に異常が起こると、神経根を圧迫し、脳からの情報が視床下部へ上手く伝わらない、神経が伝達不良となり、結果として様々な自律神経失調状態が起こってくるのです。
「足と首の異常」が原因となる症状を、「足頚性 自律神経失調症候群」と名付けています。男性も女性も同じ割合で重力の影響(1G)を受けていますが、女性の方がわずかに筋力が弱く、関節も浅く造られているので、重力の負担を男性より多く受けてしまうのです。これが、女性に自律神経失調症が多い理由なのです。
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。
新着情報
- 2015.4.15
- ひざの痛み専門サイトが公開されました