痛くなる人ならない人の差は足

市民マラソンでひざを痛める人と
痛めない人との差

健康意識の高まりや自己実現への挑戦心の高まりと共に、マラソンやジョギングを始める人が増えています。TVで報道しているように、今、市民マラソンのブームが起こっています。
ここで問題なのは、同じようにマラソンをして、ひざを痛めるなどのランニング障害を起こしてしまう人と、起こさない人とに分かれるということです。
一般的にランニング障害は、走り過ぎで体が酷使されることによって起こるといわれていますが、これは正しくありません。このようなことをいつまでたっても言っているから予防ができず、ランニング障害を起こす人が絶えないのです。なぜなら、いくら走り過ぎても、体を酷使しても、ひざや足首に痛みが出ない人が多くいるからであり、逆にわずかなランニング量にもかかわらず、ひざや足首を痛めてしまうという現実があるからです。
整形外科では、一般的な治療として鎮痛剤や湿布を処方し、ランニングの中止を指示するのが普通ですが、ランナーにとって走ることを楽しみにしていたり、市民マラソン大会を目指している人は、ランニングの中止は苦痛でしかありません。
そこで、同じような条件下でありながら、なぜ、ランニング障害を起こす人と起こさない人とに分かれるのか、その差を追求していくのです。
その答えとなる本当の原因が、外反母趾や浮き指・外反扁平足などの足裏の異常にあることを知ることなのです。本当の原因を知らないと、正しい治療ができなくなるからです。この両方が分かると、ランニングをしながら治療を続けることができ、その治療効果も高いからです。
原因のメカニズムを説明すると、次のようになります。足裏に異常があると、走る時、足先が外方向へ必要以上に流れ、ねじれのストレスが発生してしまいます。これが、テコの原理でいう「力点」となり、この時「支点」が内くるぶし周辺に集中し、「作用点」がひざの外側にあたる腓骨頭部となり、O脚が進行します。作用点の上部は、必ず「反作用点」となるため、大腿骨下端部は逆に内側にずれます。ひざをはさんで上下で相反するねじれのストレスが繰り返されたり、内側に重力の負担が集中するなどのアンバランスが起こります。ここへかかとからの過剰な衝撃波やねじれ波が繰り返された結果、ランニング障害が発生するのです。

治療法は足裏のバランスを整えて足先が外方向へ流れるのを防ぎ、ひざにはサラシ包帯固定で過剰な衝撃波やねじれ波を吸収無害化しながら走る方法です。サラシ包帯固定をしていても、日々のランニングなら運動制限することもなく練習を続けることができるのです。


このサイトに掲載している情報は、医師の治療を受ける機会を奪うものではありません。
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。
Kasahara

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