お母さん!
小中学生のひざが危ない
一生の足は、小学校に入学する前後から変形の傾向が見られ、小学3年生ぐらいで決定されてしまうのです。
クラスの約60%に外反母趾や浮き指・扁平足が見られ、中学生になると重度の外反母趾で、親指が30度以上小指に曲がっている子どもが約7%もいると発表されています。
当院の調査では、重症の浮き指で、親指が甲側に90度以上反ってしまう中学生が約11%もいます。これに予備群の子どもを含めると、かなりの人数になります。
問題なのは、これに比例して、ひざのスポーツ障害や腰の痛み、そして首のゆがみ(ズレ)が原因となる不登校・引きこもり・子どもの自律神経失調状態・子どものうつ状態を起こしてしまう子どもが増え続けているということです。
はっきりした原因がないのに、ひざの痛みや体の不調を訴える子どもがいたら、まず足を見て下さい。そのほとんどに、外反母趾や浮き指・扁平足を98%の割合で見つけることができるはずです。
ひざのスポーツ障害には、次のものがあります。
①お皿のすぐ下の骨が出張って痛む、「オスグット・シュラッター氏病」
②ひざの中心部の軟骨に異常が起って痛む、「ジャンパー膝」
③ひざの内側が痛む、「内側関節裂隙痛(れつげきつう)」
④ひざの裏側が痛む、「反張ひざ痛」「成長痛」
⑤半月板損傷や骨折
⑥十字靭帯損傷や断裂
この他、X脚があると、ひざの外側にも痛みが起ります。同じクラブ活動、同じ学年、同じような運動量、同じような体形にも関わらず、ひざの痛みやスポーツ障害を起こす子どもと起こさない子どもとの差は、足裏の異常とひざのゆがみ(ズレ)に本当の原因が隠れているのです。また、「原因が分からないと予防もできない」ということを強くお伝えしたいのです。
今も、「ひざ」は「ひざ」だけ、「足」は「足」だけ、と別々に医療が分かれて、人間の土台となる足裏から、ひざの痛みやスポーツ障害を関係づけて診断していないため、根本治療となるサラシ包帯療法に結び付かずなかなか治せない、治らないのです。そして、治癒までのゴールを教えられてないことが、治療に希望が持てないのです。親や先生、指導者も迷い、結果としてスポーツを諦め、クラブ活動から脱落していく子どもや、精神的に孤立してしまったり、引きこもってしまう子どもが多いのです。
人間は重力とのバランスを、本能が最優先にしていることを再確認しなければならないのです。そして、重力とのバランスを効率的に保てる子どもに、運動能力や知能の発達を促しているのです。
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。
新着情報
- 2015.4.15
- ひざの痛み専門サイトが公開されました