かかとから着地する歩き方が
あなたのひざを痛めている!!
ひざを痛める人の多くが、「ひざを伸ばしてかかとから着地する」という間違った歩き方をしています。これまでの40年間の施術の中で分かったことは、「ひざを伸ばしきって、かかとから着地する」という歩き方は、逆にひざを痛めてしまうという確信です。
一例として、若い中型犬の散歩では、前に前に行こうとする犬に引っ張られてしまうので、ブレーキをかけるためにどうしても体の重心を後ろ側に傾けると、無意識のうちにひざを伸ばし踵から着地してしまいます。これを3~4ヶ月位続けたところ、ひざが痛くなったという患者さんが多くいます。
また、この原因に気付かない人に、このような事がなかったですかと問診すると、「思い当たる」「納得がいった」という患者さんも多くいます。
かかとから100%着地する歩き方は、実は間違いなのです。
その証拠として、わずか30㎝~40㎝位の低いところから飛び降りるときでさえも、ひざを伸ばして、かかとを着きだして着地する人はいないはずです。本能的にその危険性を知っているからです。自然と、ひざを緩めて足裏全面で着地するはずです。
かかとへの衝撃を50%にするために、足指のつけ根や足裏全体を着き、受身を取るように分散して、ひざや体を守るように人間の歩き方は最初から設計されているのです。そのお陰で進化、発展して現在があるのです。
本来、足の役割は、次の3つの機能で体を安全に守っているのです。
- ① 足裏からひざや全身のバランスを整える「安定機能」
- ② 足裏からひざや全身に伝わる過剰な衝撃波やねじれ波を防ぐ「免震機能」
- ③ 足指を使って歩くことにより、環境に順応しようとする「運動機能」
正しい歩き方は、かかと50%、小指側25%、親指側25%、のイメージを持ち、もうひとつ「かかと」「指のつけ根」「指先」の3点で受け身をとって着地します。そのためには、普段よりひざを1~2cm高く上げて歩きます。ひざをほんの少し上げることで、足裏全面で着地ができるのです。
しかし、意識だけではなかなか正しい歩き方はできず、100mも歩かないうちにすぐ忘れてしまいます。その前にやるべきことがあります。
① 踏ん張るために必要な「グーパーリハビリ運動」や「足裏バランステーピング」、またはテーピングが編みこんである「3本指テーピング靴下」で足裏のバランスを整え、自然と正しい歩行を促す。
② これを助けるため、普段からひざをほんの少し曲げたり、緩めて立つクセをつけ、歩くための筋力を鍛えておく。
③ 「ひざしめ屈伸運動」をしてO脚を改善し、直線的に歩けるようにしておく。
④ 「ひざ上げ足踏み運動」を歩く前に2分位行い、ひざをいつもより少し上げて歩き、3点歩行で受け身をとって歩けるようにする。
⑤ できるだけクッション性のある靴を履き、すでに痛みのある場合は人工筋肉素材の免震インソールを靴の中に入れる。
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。
新着情報
- 2015.4.15
- ひざの痛み専門サイトが公開されました