1.【前】ひざの前側の痛みオスグッドシュラッター氏病
症状
中学生くらいの少年がスポーツをすることにより、ひざのお皿の下(脛骨粗面)に炎症が起こり、骨が出っ張ってくる。押すと激痛がある。原因
同じスポーツをして、このようなスポーツ障害を起こす子どもと起こさない子どもとの差は、 A.外反母趾や浮き指(指上げ足)などの異常により、足裏が不安定になっている。 B.その不安定を大腿四頭筋が補い、大腿四頭筋が疲労・緊張して固くなる。 C.スポーツなどでさらに疲労と緊張が増し、お皿の下(脛骨粗面)を引っ張り過ぎたことが原因である。


治療法
治療期間はサラシ包帯療法を2ヶ月間行うことでほとんど良くなる。 それ以上を要するのは治療ミスと言っても過言ではない。 サラシ包帯固定はひざを45度に曲げて巻く方法で、筋力は落ちない。 普通に歩けるので、私は「動けるギプス包帯」と呼んでいます。2.【後】ひざの後ろ側の痛み反張ひざ痛・ベーカーのう腫・成長痛
症状
ひざの後ろ側(裏側)が痛む。中高年では「ベーカー嚢腫(のうしゅ)」と呼ばれ、ゴルフボールを半分に切ったくらいのサイズのゼリー状の腫瘤が現れる。また幼児では「成長痛」と誤診されている場合が多く見られる。



原因
ひざの裏が痛くなる人とならない人の差は、 A.外反母趾や浮き指(指上げ足)に伴って、 B.ひざの反り過ぎ(反張ひざ)がある場合に発症。 C.立ち仕事・スポーツ・歩き方により、ひざの裏が必要以上に反り過ぎた状態(過伸展)が繰り返されたことが原因である。


治療法
治療期間は、サラシ包帯療法を3週間~1ヶ月半くらい行うことで、痛みはほとんどなくなる。 ゼリー状の腫瘤(ベーカー嚢腫)が著しい場合は1年を要することもある。 サラシ包帯固定をすることによりひざの反り過ぎを改善し、自然治癒力を最大限に発揮させることができる。3.【左(右)】ひざの内側の痛み一般的な変形性ひざ関節症
症状
ひざの内側が痛む症状で、中高年女性に多く、一般的には「変形性ひざ(膝)関節症」と呼ばれている。小中学生では「スポーツ障害」・「ひざ内側関節裂隙痛」と呼ばれている。「一般的な」変形性ひざ関節症と「ひざヘバーデン」による痛みを区別することが必要!


原因
ひざの内側が痛くなる人とならない人の差は、 A.外反母趾や浮き指(指上げ足)で、重心がかかとに片寄っているため。 B.ひざがO脚傾向になり、重心がひざの内側に集中する。 C.これが日常生活やスポーツで、かかとからの突き上げと自分の体重がひざの関節面で衝突を繰り返したことが原因。


治療法

4.【右(左)】ひざの外側の痛みひざ外側部痛
症状
ひざの外側が痛む症状で、歩き始めや立ち上がる時に痛む。 また、ひざの外側からすねの外側が痛み、腓骨頭から下を強く押すとはっきりとした痛みがあるので、損傷部位をすぐ特定できる。原因
ひざの外側が痛くなる人とならない人の差は、 A.外反母趾・浮き指(指上げ足)・外反扁平足などにより足裏が外側を向いており、 B.X脚かX脚傾向になり、重心がひざの外側に集中してしまっている。 C.日常生活やスポーツで、ひざの外側に過剰な衝撃とねじれによる疲労が反復され損傷したことが原因。
治療法
治療期間はサラシ包帯固定を約2週間位行うとほとんど良くなる。 また、足先が外方向へ必要以上に流れるのを防ぐため、3本指テーピング靴下を使用。5.【上下】ひざの中心部の痛みジャンパー膝
症状
成長期の女子に多く、ひざのお皿の下部に脂肪組織があり、膨らんで盛り上がっているのが特徴。 この部分を指で上方に強く押すと激痛があるのですぐに分かる。原因
ジャンパー膝が起こる女子と起こらない女子との差は、 A.外反母趾・浮き指(指上げ足)がある。 B.ひざがまっすぐで生理的弯曲が消失しているので、ひざの中心部にかかとからの過剰な衝撃が集中する。 C.スポーツなどで、かかとからの過剰な衝撃と自分の体重とが、ひざの中心で繰り返されたことが原因。


治療法
ジャンパー膝は治りが悪く、平均6ヶ月の長期を要す。 悪化させた場合は1年を要すが、サラシ包帯固定をすることにより、いずれもほとんど治る。 ひざをほんの少し曲げて立つくせをつけるのがポイント。6.【衝撃】ひざの内部の痛み半月板損傷
症状
スポーツをする少年に多い。 大人では肥満傾向の中高年に見られ、一定の角度で加重すると、ズキンという激痛がある。 屈伸時には異物が挟まっているかのようなロック現象があり、関節の咬み合わせが悪く弾発現象がある。原因
半月板損傷を起こす人と起こさない人の差は、 A.外反母趾・浮き指(指上げ足)・扁平足などにより重心がかかとに片寄っている。 B.ひざが伸びきっていたりねじれていて、上下の咬み合わせが悪くなっている。 C.スポーツや日常生活の中で、咬み合わせの悪い関節に、かかとからの過剰な衝撃波やねじれ波が繰り返されたことが原因。


7.【ねじれ】ひざのゆるみによる痛み十字靭帯損傷
症状
屈伸時にポキポキ音がして痛む。 またひざを前に引っ張ると筒状に動く「引き出し現象」があり、ゆるみ感と共に痛みがある。原因
十字靭帯を起こす人と起こさない人との差は、 A.外反母趾・浮き指(指上げ足)・扁平足などの異常がある。 B.ひざを挟んで上下で相反するねじれのストレスが発生する。 C.スポーツや日常生活の中で、足先が必要以上に外方向へ流れる。


治療法
緊急性がない場合はサラシ包帯固定で保存的療法を試みる。 これは日常生活に支障がない場合が多い。 1ヶ月様子を見て、何らかの改善が得られない場合は、専門医の治療を受けてください。8.【環境】環境の変化によるひざの痛み環境条件痛
症状
雨や台風の前に痛む。 暑さ・寒さなど季節の変わり目に痛む。 一定の仕事やスポーツの後に痛む。 精神的ショックの後に痛む。原因
環境条件痛が起こる人と起こらない人の差は、 A.外反母趾・浮き指(指上げ足)・扁平足などがある。 B.ひざへの負担が、すでに90%蓄積されている。 C.残りの10%が、雨や台風の前の気圧に影響されたり、季節の変わり目の温度差についていけない。 精神的なショックで筋肉の緊張がゆるみ、10%の負担力が増すことなどが原因。(ひざヘバーデンの症状に多く見られる)


ひざの痛みの治し方「サラシ無重力療法」
の利点
治し方(サラシ無重力療法の利点)
ひざを治す最も効果的な方法は「サラシ包帯固定」で、ひざに繰り返される重力の負担度(破壊力)より安静度(治癒力)が上回る固定をすることだ。
人は自ら治そうとする力(自己治癒力)を持っている。
治療はその「自己治癒力」を最大限に発揮させる環境条件を整えることだ。
その最も効果的な手段こそが「サラシ無重力療法」なのだ。
サラシ無重力療法でひざの痛みや変形が治るメカニズムは、「過剰仮骨の吸収と負荷骨の添加」による働きである。
ここではサラシ無重力療法の利点をいくつかあげようと思う。
ここではサラシ無重力療法の利点をいくつかあげようと思う。
サラシ無重力療法の手順
利点 ①歩ける、動けるギプス包帯

利点 ②筋肉は落ちない、逆に鍛えられる

利点 ③朝起きたら巻き、夜外すので、解放感がある

利点 ④3週間で痛みを半分改善できる

利点 ⑤理論の裏付けとともに『包帯名人』






このサイトに掲載している情報は、医師の治療を受ける機会を奪うものではありません。
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。
新着情報
- 2015.4.15
- ひざの痛み専門サイトが公開されました
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